夏山遠征山行  南ア・黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳

山行日:2021年7月22~24日
コース:1日目 鈴鹿10:00➡小淵沢IC➡道の駅はくしゅう15:30➡尾白渓谷登山口16:30
2日目 登山口6:00➡黒戸尾根 笹の平分岐8:40➡刀利天狗11:40(昼食)➡七丈小屋14:00小屋泊又はテント泊
3日目 七丈小屋5:00➡8合目御来迎場6:10➡甲斐駒ヶ岳山頂7:20➡七丈小屋9:50➡五号目小屋跡(昼食)12:10➡笹の平分岐15:15➡登山口下山17:30➡鈴鹿24:00
参加者:11名(男性5名・女性6名)

日本三大急登の一つに数えられる黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳に遠征してきた。

1日目(7月22日)
翌日の早朝出発に備え登山口前泊となるため、鈴鹿を10時過ぎに出発し中央高速の小淵沢ICを降りて道の駅に集合。ここのスーパーで山行中の食材を仕入れて登山口駐車場で車中泊とテント泊。

 

2日目(7月23日)
竹宇駒ケ岳神社の脇を通り尾白川の吊橋からスタート。いきなりつづら折れの急登が始まる。
樹林帯の中で風もない急登ですぐに滝のような汗が流れだす。同じような登山道が続き小休止を3回ほど取ってやっと少し景色が開けてきた。
尾根の幅が狭くなったところで最初の岩場が現れる。「刃渡り」と呼ばれる岩の上を、景色はいいが両側が切れており、緊張して通過する。
ここを過ぎると黒戸尾根らしいハシゴと鎖と岩場の連続となり、よく整備されたハシゴが何度も現れる。
刀利天狗の祠の前で少し早い昼食。
黒戸山の巻道を下り終えた5合目小屋跡からの急登はハシゴと鎖場の連続で「これが黒戸尾根か」と思い知らされた。
やっとの思いで七丈小屋に到着し、小屋泊の4名と分かれテント場に向かう。5分だと言われたテント場は急登の岩場の先で、既に到着した気分でビール片手の身にはここが一番堪えた。
雷が時々鳴りだしているので休憩もそこそこにテントの準備。やっと張り終えて、小屋で仕入れたビールで乾杯。至福のひと時である。
晩飯は各自で済ませ明日に備えて早めの就寝。
夜中に起きた時には麓の町明かりが見えており翌日の天気に期待する。

3日目(7月24日)
5時前にテント場でご来光を拝んだ後、予定通りの出発。
天気も良くはるか彼方に頂上らしき山容が望める。相変わらず鎖、ハシゴの連続であるが天気も良く最高の景色に癒される。
8合目の御来迎場からは頂上がきれいに見えており、途中の岩の上には有名な劒2本が突き刺さっている。
この先も岩場、ハシゴ、鎖の急登。ハシゴは一段目が高くて足が上がらない個所も多く女性メンバーの悲鳴が聞こえてくる。
白く見えていたザレ場にやっと到着すると駒ケ岳神社本宮の祠がある。写真でよく見る草鞋が新しくなっていた。程なく三角点の有る駒ケ岳山頂に到着。周りがガスに覆われ景色がないのはホントに残念である。
風があるので岩陰で軽く補給し、皆で写真を撮って下山を開始する。
上ってきたはずの登山道が上りと下りでは景色が違う。上りで足が上がらなかったハシゴは下りでは足が届かない。
小屋でテントを回収し水を補給する。ハシゴと鎖の連続は相変わらずで上った数だけ下ることとなるのは当たり前。上から見る垂直なハシゴの連続は登りより怖かった。
長い長いハシゴの先の5合目小屋跡でやっと昼食となる。
黒戸山を上り返し、まだまだまだ続くハシゴと鎖場を下っていく。少し景色が開けたところで刃渡りの通過である。
ハシゴはなくなったが山道が長い。同じところを回っているかのように景色も変わらない。
ツヅラ折の登山道になると下の景色が少し見えてくる。あと少しだ。
12時間以上歩いてやっと登山口に着いた。やっと帰ってきた。ほんとに長い長い尾根道に腹一杯である。
近くの温泉で汗を流し、途中のSAで晩飯。高速を走らせ日付が替わる頃に鈴鹿に到着した。

参加の皆さんお疲れ様でした。しばらくハシゴも鎖も見たくない(笑)
(H・0記)