【コラム】鈴鹿の春の山

鈴鹿の山から雪が消えて、これからは花の時期を迎える。

福寿草、節分草、ヤマシャク、アカヤシオ、シャクナゲ、トリカブト、次から次へと登山者の目を楽しませてくれる。

霊仙山から御池岳、藤原岳と連なり鈴鹿峠を南下して油日岳まで続く鈴鹿山脈はその殆んどの山域が石灰岩で出来ており、その為かどうかわからないけれどもヤマビルが多く5月中旬から10月頃まで登山者の体にとりついて登山者を悩ます。それ故に(もちろん高度が低く暑いという事もあろうけれども)大部分の登山者は鈴鹿の山を敬遠して長野や岐阜のアルプスへ足を向けるのである。

今年の9/27~9/28の日程で入道ケ岳において三重県スポーツフェスティバル山岳登山の部が行われる。県内各地より150人程の参加者が見込まれているようだが果たしてこの中何人の人間がヤマビルの攻撃から逃れる事ができるのか?

ヤマビルの天敵はいないのか?例えばキジやカラスあるいはニワトリ、ホトトギスやモズなどはどうであろうか?

    ◎あの声でトカゲ食らうか ホトトギス

    ◎蛇食うと聞けば恐ろし キジの声

この様な故事ことわざもある程なのだからヤマビルをついばむ鳥がいても不思議ではないと思うが!!

あるいはヤマビルの駆除方法はないのであろうか?一説には塩に弱いと聞くが登山道や山域全体に塩を散布すれば山全体の木が全て枯れてしまう。

あるいは熱に弱いとも聞くが登山道の落葉を集めて燃やす事も山火事の元となりこれもダメ。

色々な忌避剤も販売されてはいるものの、あくまで忌避であって根本的な駆除にはならない。鹿が増えた為という人もいるが鹿がヒルを産む訳もなく鹿も又、ヤマビルの被害者の一つでありその点においては人間と全く同じなのであろう。

今ヤマビルは日本全国に広がっているらしいので行政機関や山岳団体が知恵を出し合ってその駆除方法を考えていただきたい。

 

                           鈴鹿山岳会会員 吉川